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三島平茶碗
¥55,000
【時代】李朝前期 15世紀辺り 【産地】朝鮮 【寸法】h.5.4cm Φ.16.4cm 重量430g 【状態】ホツが二か所あります 【箱 】有ります 【伝来】有りません 「三島」とはお茶人の間で広がった言葉で有ります。静岡の三島神社に由来しており、朝鮮半島の産地を指しているわけでは有りません。韓国では「粉青」、粉青沙器」と呼ばれています。本作がお茶碗である為に、「三島」としました。 「三島」には白象嵌、刷毛目、彫などの技法が有り、本作は白象嵌が入り、外側は象嵌の上に刷毛目で白く化粧しています。発掘品で見立てのお茶碗です。手取りはズシッと重く、気持ちの良い重さです。口当たりは褒められたものではありませんが、これからの育て方次第では口当たりが柔らかい物に成長するやもです。 三島や堅手は発掘品の数が多く、高麗茶碗の中でも数が多いい茶碗です。しかしながら本作のように、傷けが少なく、カセもほとんどない物は珍しいです。まだまだ伸びしろがある茶碗です。 また、無理に茶碗に絞らず、鉢として肴を一品盛り付けるなど役回りを増やして楽しめる物と考えています。
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呉須赤絵 茶入
¥110,000
【時代】明末清初 【産地】中国 漳州窯 【寸法】h.8.5cm 口径.3.2cm 胴径.7.2㎝ 130g 【状態】口と蓋に小さいホツ一か所づつ 【箱 】有ります 【伝来】有りません 漳州窯は福建省にあり、景徳鎮の磁器を模して色絵の磁器を焼成しています。図柄は元時代の景徳鎮の図柄を踏襲していますが、民窯独特の自由なタッチで描かれている為、印象は全く異なります。主に貿易目的で作られている物が多く、日本もそのお買い手の一つで、当時日本からの注文もあったと思われます。 本作は元々茶入れで作られたのかどうかは分かりませんが、茶入れにもってこいの寸法です。大きくボタンを三方に描き、赤と緑の色が鮮烈に冴えています。 ※手洗いをお勧めいたします。
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三田青磁福寿花瓶
¥165,000
【時代】江戸後期 【産地】兵庫 三田 【寸法】h.23.6cm 胴12.2×9.6cm 重量750g 【状態】良好 【箱 】共箱と思える古い箱 【伝来】有りません 三田は寛政初年、三田の豪商神田惣兵衛が巨額の資金を投じて開窯したものです。元から青磁への憧れが強く、京都の名工奥田穎川などにも指導をこい、三田青磁を完全させます。 最盛期は文化文政間で青磁の釉調は中国の天龍寺青磁に似ています。 本作は非常に作域の良い花瓶です。生まれから花瓶として作られています。「福」と「寿」を一字づつ陽刻され、龍のような耳が有り、格調高く作られています。 両耳の丈夫に釉はげが見れますが、これは傷では有りません。 お茶会や来客の際の床飾りとして、非常に重宝すると思います。 ※商品到着後、優しく洗ってからご使用ください。
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古染付 葡萄文振出
¥110,000
【時代】明末清初 【産地】中国 景徳鎮 【寸法】h.10cm Φ.6.8cm 170g 【状態】口に金繕い 【箱 】有ります 【伝来】有りません 明末清初の景徳鎮でつくられて染付瓢形の振出です。所謂古染付と呼ばれる物で、茶人による注文品かも知れません。 線描きで描かれており、筆でゆったりと描く染付とは異なり、細かく均一に描かれています。図柄は吉祥紋の一つである葡萄柄で、丁寧に描かれています。 口に小さな金繕いが有りますが、それだけ大事にされてきた証拠だと思います。 茶箱に潜ませて楽しむのも良いかと思います。また、小さな一輪挿しとして、自身の机の上などを彩るのも良いかも知れません。 ※商品到着後、優しく洗ってからご使用ください。
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喰籠 梅波蒔絵
¥22,000
【時代】昭和2年(1927年) 【産地】大阪 【寸法】h.12cm Φ.15.2cm 350g 【状態】蒔絵にわずかな汚れ 【箱 】3代 木津宗詮(1862~1939)極め 丁卯(1927年の意) 数の内 蒔絵師 川合漆仙(1869~1947) 漆匠 四代 川端近左(1891~1975) 指物師 芦田真阿(1870~1928) 【伝来】有りません 非常にしっかりとしたお茶道具です。蓋裏に「喰籠 掛子付 梅波蒔絵」とあり、続いて 「丁卯 好み 木津宗詮 花押」最後に「数の内」と有ります。 先ず、木津宗詮は武者小路千家の家元預かりで三代目です。「丁卯」は昔の時代の描き方で、この場合1867年か1927年に当たりますが、1862年生まれの三代宗詮が、わずか5歳で箱書きをするとは思えず、1927年だと考えられます。また、「数の内」とあるので僅かに作られた限定品であり、希少価値の有る物です。 箱の底裏には「蒔絵 川合漆仙、漆匠 川端近左、指物師 芦田真阿」とあり、喰籠のボディを真阿が拵え、そこに近左が黒漆を塗り、漆仙が梅と波の蒔絵を描いたことがわかります。大変に細かく情報を乗せてくれています。 川合漆仙は二代川端近左の弟子で、二代と共に武者小路家の塗り物を多く製作しています。 川端近左は代々の塗師で、現在は六代目が活躍しています。喰籠の制作年が1927年で有る処から、四代目と推測できます。 芦田真阿は大阪の指物師で、初代芦田真平の長男として二代目を襲名し指物を行っています。 三人ともが高名な職人であり、また三人とも武者小路家との関係が深く、多くのお茶道具を制作しています。 本作は琳派風の梅と波をあしらった喰籠です。少し小振りでは有りますが、品が良く状態もこの時期の物としては大変よろしいと思います。 ※漆物です。洗剤は極力避けて、水洗いで優しく洗ってあげてください。