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喰籠 梅波蒔絵

¥22,000 税込

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【時代】昭和2年(1927年)
【産地】大阪
【寸法】h.12cm Φ.15.2cm 350g
【状態】蒔絵にわずかな汚れ
【箱 】3代 木津宗詮(1862~1939)極め 丁卯(1927年の意) 数の内
    蒔絵師 川合漆仙(1869~1947)
    漆匠  四代 川端近左(1891~1975)
    指物師 芦田真阿(1870~1928)
【伝来】有りません

非常にしっかりとしたお茶道具です。蓋裏に「喰籠 掛子付 梅波蒔絵」とあり、続いて
「丁卯  好み 木津宗詮 花押」最後に「数の内」と有ります。
先ず、木津宗詮は武者小路千家の家元預かりで三代目です。「丁卯」は昔の時代の描き方で、この場合1867年か1927年に当たりますが、1862年生まれの三代宗詮が、わずか5歳で箱書きをするとは思えず、1927年だと考えられます。また、「数の内」とあるので僅かに作られた限定品であり、希少価値の有る物です。

箱の底裏には「蒔絵 川合漆仙、漆匠 川端近左、指物師 芦田真阿」とあり、喰籠のボディを真阿が拵え、そこに近左が黒漆を塗り、漆仙が梅と波の蒔絵を描いたことがわかります。大変に細かく情報を乗せてくれています。

川合漆仙は二代川端近左の弟子で、二代と共に武者小路家の塗り物を多く製作しています。
川端近左は代々の塗師で、現在は六代目が活躍しています。喰籠の制作年が1927年で有る処から、四代目と推測できます。
芦田真阿は大阪の指物師で、初代芦田真平の長男として二代目を襲名し指物を行っています。
三人ともが高名な職人であり、また三人とも武者小路家との関係が深く、多くのお茶道具を制作しています。

本作は琳派風の梅と波をあしらった喰籠です。少し小振りでは有りますが、品が良く状態もこの時期の物としては大変よろしいと思います。

※漆物です。洗剤は極力避けて、水洗いで優しく洗ってあげてください。

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